三枚目とは
芝居や演芸などにおいて、道化役・滑稽な人物を演じる役柄のことを指す。
また、転じて一般的な文脈でも「ひょうきん者」「おどけた人」「笑いを取る役回りの人物」を意味することがある。
この言葉の由来は、歌舞伎の役割配分にある。
江戸時代、役者の番付において、看板に描かれる人物像の順番があり、一枚目が二枚目(美男の役者)、二枚目が敵役、三枚目に滑稽な役が置かれたことから「三枚目」が道化役を意味するようになった。
日常会話では「彼は三枚目だから場が和む」といったように、冗談を言って笑わせるタイプの人を指す語として使われる。
例文
・彼は三枚目を演じているが、実は繊細な性格である。
・学園祭の劇では、僕が三枚目の役を任された。
・あの俳優は、シリアスもできるが三枚目の演技が光る。
・友人の三枚目ぶりが場の雰囲気を一気に和らげた。
三字熟語 | 三枚目 |
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読み | さんまいめ |
英訳 | comic role |
使用漢字 | 三、枚、目 |