下克上とは

もともと日本の中世・戦国時代に見られた社会現象を指し、「身分の下の者が、上の者を打ち倒してその地位を奪うこと」を意味する。
漢字の通り「下が上をつ」、すなわち「下位の者が上位の者に打ち勝つ」ことである。
歴史的には、主君を凌駕して権力を握った家臣(例:織田信長、豊臣秀吉など)が典型的な「下克上」の例とされる。
封建的秩序や階級制が崩れ、実力によって地位が変動する激動の時代背景を反映した言葉である。
現代では、企業やスポーツなどの文脈で、部下が上司を追い抜く、格下のチームが強豪に勝つ、といった「逆転劇」「下からの突き上げ」を比喩的に表現する際にも使われる。

例文

・戦国時代は、下克上が当たり前のように起きた乱世であった。
・新人チームが連覇中の王者を倒したのは、まさに下克上の瞬間だった。
・彼は下克上を果たし、今では会社のトップに君臨している。
・封建社会では下克上は禁忌とされたが、現代では実力主義の象徴とされる。

三字熟語 下克上
読み げこくじょう
英訳 revolt from below
使用漢字