下馬評とは
第三者が興味本位で、無責任にあれこれと噂や批評を交わすことを指す。
確証のない推測や思い込みに基づいた評判・評価であり、必ずしも当事者の実情や真意に即したものではない。
語源は、武士が城や社寺の中に入る際、馬を降りて下馬先に控えていた従者たちが、主人を待つあいだに自由に世間話や噂話を交わしていたという風習に由来する。
そのため、正式な場での評価ではなく、傍観者の立場から無責任に語られる「評」が本質である。
現代では、選挙・スポーツ・芸能・各種賞レースなど、何かしらの結果が出る前に「誰が勝つ」「誰が有利」といった憶測が飛び交う際によく用いられるが、軽薄な噂や当てにならない見立てという皮肉も含まれる。
例文
・下馬評では彼が圧倒的有利とされていたが、実際には落選した。
・あの映画は下馬評ほど面白くはなかったという声も多い。
・下馬評に惑わされず、自分の目で確かめてから判断すべきだ。
・メディアの下馬評が先行し、本人は困惑していたという。
三字熟語 | 下馬評 |
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読み | げばひょう |
英訳 | baseless rumor |
使用漢字 | 下、評、馬 |