十八番とは
得意とする芸や技、特に歌や演技などの演目を指す語である。
「おはこ」と読まれることが一般的で、誰かの得意芸・特技・決め技といった意味で日常的にも使われる。
語源は、江戸時代の歌舞伎において、市川家(特に市川団十郎)が得意としていた演目18種を「歌舞伎十八番」と呼んだことに由来する。
この「十八番」が、「その家に伝わる得意芸」という意味になり、さらに一般的な「得意分野」の意味へと広がった。
「おはこ」という読みは、「箱に大事に収めた芸」や「番付のように番号をつけた技を入れた箱」に由来するとも言われる。
例文
・彼の十八番は誰もが圧倒されるジャズの即興演奏だ。
・カラオケで演歌は彼女の十八番になっている。
・この料理は母の十八番で、家族みんなが楽しみにしている。
・芸人の十八番が披露される場面で、会場が一気に盛り上がった。
三字熟語 | 十八番 |
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読み | おはこ、じゅうはちばん |
英訳 | specialty |
使用漢字 | 八、十、番 |