口拍子とは
楽器などを使わず、口で発する音によってリズムや拍子をとることを意味する。
たとえば「タン、タタン」「ヨイショ」「トントン」といった音を声に出して調子を取ったり、歌や踊りの際に合いの手やタイミングを合わせたりする際に用いられる。
日本の伝統芸能や民謡、祭りの掛け声などでもよく見られ、手拍子や足拍子と並ぶ、身体的で直感的なリズム表現の一つとされる。
また、作業中に自然と口ずさまれる労働歌や掛け声も、広義には口拍子に含められることがある。
機材や楽器を用いずに、音楽的な調子を場に与える手法であり、即興的かつ身体的であるという特徴をもつ。
例文
・盆踊りでは口拍子と手拍子が絶妙に合わさって、祭りを盛り上げていた。
・大工たちは作業にあわせて口拍子を打ち、リズムよく柱を立てていった。
・彼は楽器を使わずに口拍子だけでリズムを刻み始めた。
・子どもたちは歌に合わせて口拍子を真似して遊んでいた。
三字熟語 | 口拍子 |
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読み | くちびょうし |
英訳 | vocal rhythm |
使用漢字 | 口、子、拍 |