大御所とは

元来は「大御所様」という形で、隠居した将軍、特に徳川家康のように政治的な実権を持ち続けた存在を指す語であった。
江戸時代においては、正式な地位を退いたあとでも影響力を持つ隠居した権力者を意味した。
現代ではこの意味が転じて、特定の業界・分野で長年にわたって活躍し、非常に高い地位と尊敬を集めている人物を指す言葉として広く使われている。
芸能、学問、スポーツ、ビジネスなどあらゆる分野で用いられる。
尊敬と畏怖が入り混じるような重厚な人物像を想起させる語である。

例文

・芸能界の大御所が集まる授賞式は、異様な緊張感が漂っていた。
・彼は政界の大御所として、いまなお強い発言力を持っている。
・新人俳優が、大御所との共演に緊張している様子だった。
・業界の大御所が講演するということで、会場は満席になった。

三字熟語 大御所
読み おおごしょ
英訳 veteran
grand master
使用漢字