山茶花とは

ツバキ科ツバキ属の常緑低木で、晩秋から初冬にかけて花を咲かせる植物である。
原産は日本であり、園芸植物としても古くから親しまれている。
椿つばきとよく似た外見を持つが、花の散り方に違いがあり、椿は花全体がポトリと落ちるのに対し、山茶花は花びらが一枚ずつ散る点で識別される。
また、山茶花はツバキよりも早い時期に開花し、冬の訪れを告げる花とされる。
「山茶花」という字は中国語由来であるが、日本では「さんさか」などではなく「さざんか」と訓読みされ、季語としても冬に属し、俳句や詩歌などに用いられる。

例文

・山茶花が咲き始めると、冬の足音が近づいてくるのを感じる。
・庭先の山茶花は、寒さの中でも鮮やかに色づいていた。
・椿と山茶花の違いは、花の散り方を見ればすぐに分かる。
・山茶花の花びらが一枚ずつ落ちる様子には、静かな風情がある。

三字熟語 山茶花
読み さざんか
英訳 sasanqua camellia
使用漢字