往生際とは

元々仏教用語で「往生(死後に極楽浄土へ行くこと)」の間際、すなわち「死に際」「臨終の時」を意味する言葉である。
しかし、現代においては転じて「物事を諦める時」や「勝ち目がないと悟ったときの態度」を指す。
特に「往生際が悪い」という形で使われ、敗北や失敗を素直に受け入れず、あきらめの悪い様子を非難する文脈で用いられることが多い。

例文

・あそこまで追い詰められても、彼の往生際の悪さには呆れる。
・試合に負けたのに、納得せずに抗議を続けるとは往生際が悪い。
・成績が足りないことを認めずに抗弁するのは、往生際が悪いだけだ。
・彼女は失恋しても取り乱さず、往生際の良さを見せた。

三字熟語 往生際
読み おうじょうぎわ
英訳 one's final moment
使用漢字