御新造とは
江戸時代以降において、武家や町人の妻、特に若い既婚女性を敬って呼ぶ言葉である。
現代においては古風な響きを持ち、時代劇などでしばしば登場する表現である。
「御」は敬称、「新造」は「新しく造られた家」すなわち「新婚の家」の意から転じて、結婚して間もない女性、あるいは若妻を意味するようになった。
後には、単に町人や武士の夫人を指す語としても用いられた。
なお、時代や階層により若干ニュアンスは異なるが、一般に丁寧・尊敬を込めた呼称である。
例文
・御新造が店の奥から出てきて、丁寧に客をもてなしてくれた。
・時代劇では、町人の御新造が井戸端で会話を交わす場面が定番である。
・隣に越してきた御新造は、たいそう気立ての良い人であった。
・長屋の御新造たちが手拭い片手に洗濯にいそしんでいた。
三字熟語 | 御新造 |
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読み | ごしんぞう |
英訳 | young wife |
使用漢字 | 御、新、造 |