御陀仏とは

本来は「阿弥陀仏あみだぶつ」に「」をつけて丁寧に言ったものであり、仏に対する敬称である。
「阿弥陀仏」は浄土宗・浄土真宗で信仰される救済の仏であり、念仏「南無阿弥陀仏なむあみだぶつ」を唱えることで極楽往生が叶うとされる。
しかし、口語・俗語としては主に人が死ぬこと(特に他人事のように軽く表現する言い方)、物事や状態が完全に終わってしまうこと、もうどうにもならないことなど、このような意味で使われる。
つまり、「もう御陀仏だ」「それは御陀仏になった」のように、回復不能・絶望的な状況を示す比喩として用いられる。

例文

・エンジンが焼きついて完全に御陀仏になった。
・倒産の知らせを聞いて、会社ももう御陀仏だと覚悟した。
・古いパソコンは動かなくなり、完全に御陀仏状態だった。
・あいつ、戦場で敵の銃弾を受けて御陀仏だったらしい。

三字熟語 御陀仏
読み おだぶつ
英訳 dead and gone
使用漢字