朴念仁とは
無口で愛想がなく、人付き合いが不器用な人を指す言葉である。
「朴」は飾り気のない素朴さを、「念仁」は心に思いを持つ人、あるいは考え深い人を表すが、合わせて用いられることで「無愛想で鈍感な人」「感情を表に出さず反応に乏しい人」の意味になる。
もとは必ずしも否定的な意味ばかりではなく、「口数は少ないが実直」「寡黙で誠実」といった評価が含まれることもあるが、現代ではやや揶揄や批判のニュアンスで使われることが多い。
例文
・彼はいつも無表情で、まるで朴念仁のようだ。
・恋人の気持ちに気づかない朴念仁な彼に、彼女は呆れていた。
・見た目は朴念仁でも、実はとても心優しい人だった。
・朴念仁と思われがちな上司だが、部下のことはよく見ている。
三字熟語 | 朴念仁 |
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読み | ぼくねんじん |
英訳 | taciturn person |
使用漢字 | 仁、念、朴 |