楽隠居とは

現役を退き、特に苦労や責任を負うことなく、気楽な生活を送っている隠居者を指す語である。
「隠居」は本来、仕事や役職を引退し静かに暮らすことを意味するが、そこに「楽」がつくことで「悠々自適」や「のんびりとした余生」のニュアンスが加わる。
年長者が家督や仕事の実務を次の世代に譲り、自由な時間を楽しむ様子を肯定的に表現する場合に用いられる。
一方で、皮肉や揶揄の意味を込めて使われることもある。

例文

・父は会社を息子に譲り、今ではすっかり楽隠居の身だ。
・楽隠居とはいえ、時折アドバイスを求められることもある。
・老後は楽隠居して、好きな釣り三昧の生活を送りたい。
・経営から退いたあと、彼は楽隠居のつもりで海外移住した。

三字熟語 楽隠居
読み らくいんきょ
英訳 comfortable retirement
使用漢字