歳時記とは

四季折々の自然現象、年中行事、風物詩などを分類・収録した書物のことである。
もともとは年中行事を記した記録のことを指したが、近代以降では特に俳句の季語を整理し、例句とともにまとめた俳句用の参考書としての意味で広く使われている。
歳=年、時=季節、記=記録という字の構成からも分かる通り、日本の季節文化や伝統的な行事に深く結びついた内容を記すものであり、文学的にも文化的にも重要な書物である。
古くは宮中の年中行事の記録から始まり、江戸時代には俳諧歳時記が多く出版され、現在に至っている。

例文

・初めて俳句を詠むために歳時記を手に取った。
・歳時記には、古来の風習や季語が豊かに収められている。
・この歳時記は現代風に編集されていて、若者にも読みやすい。
・季節の移ろいを知るには、歳時記を繰るのが一番だ。

三字熟語 歳時記
読み さいじき
英訳 almanac of seasonal events
使用漢字