浪花節とは
三味線の伴奏に合わせて語られる日本の伝統的な語り芸の一つである。
義理や人情、忠義や悲恋など、人間の情感を強く訴える物語が多く、語り手の抑揚や節回しによって聴衆の共感を呼ぶ。
江戸末期から明治にかけて庶民の娯楽として人気を博し、大正から昭和初期には浪曲として全国に広がった。
「浪花節的」という表現は、感情に訴えすぎる説明や行動を揶揄する意味でも使われる。
例文
・浪花節は、語り手の情念が胸に迫る芸能である。
・昔の人々は、浪花節を聴いて涙を流したという。
・彼の話しぶりは、少し浪花節が過ぎて白々しく感じた。
・浪花節のような人情話には、今も根強いファンがいる。
三字熟語 | 浪花節 |
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読み | なにわぶし |
英訳 | naniwa-bushi |
使用漢字 | 浪、節、花 |