破落戸とは

素行が悪く、社会秩序や法を無視して乱暴なふるまいをする者、つまりならず者やチンピラ、暴れ者のことを指す。
江戸時代以降の文献にも見られる言葉で、博打打ちや無頼漢、浮浪者など、定職を持たず不良行為を繰り返す人物への蔑称として使われてきた。
当て字的に「破落戸」と書くが、本来の語源は定かではなく、音から「ごろつき」が先に立ち、それにふさわしい漢字を当てた形と考えられている。
現代では文学や時代劇、また新聞・週刊誌の比喩的表現などで使われることが多く、一般会話ではやや古風または強い表現である。

例文

・彼は昔、町の破落戸として恐れられていたが、今では立派な店主だ。
・あの一団は完全に破落戸の風体で、誰も近づこうとしなかった。
・時代劇では、破落戸が町人にからむ場面がよく登場する。
・この地区は昔、破落戸が集まることで有名だったが、今では整備されている。

三字熟語 破落戸
読み ごろつき、ならずもの
英訳 thug
使用漢字