紅一点とは

多くの男性の中にただ一人だけいる女性を指す表現である。
また転じて、地味な中にひときわ目立つ美しさや華やかさを添える存在を意味する場合もある。
語源は中国の詩人・王安石の詩「詠牡丹」にある一節「万緑叢中紅一点(万緑の叢中に紅一点あり)」であり、青々とした草木の中に咲く一輪の赤い花のように、目を引く存在を喩えたものである。
現代日本語では、職場やグループなどの集まりにおいて「男性ばかりの中にいる唯一の女性」を肯定的・美称的に表現する語として使われることが多いが、場合によっては性別的な強調が不適切と受け取られることもあるため、使用には配慮が求められることもある。

例文

・サッカー部の紅一点として、彼女は男子顔負けの活躍を見せている。
・会議室に入ると、紅一点の彼女が明るく場を和ませていた。
・男性ばかりの研究室で、彼女はまさに紅一点の存在だった。
・この重厚な色使いの中に紅一点のアクセントが美しく映えている。

三字熟語 紅一点
読み こういってん
英訳 the only woman among men
使用漢字