素封家とは

莫大な財産を持ちながら、官職や爵位、特別な身分などを有さず、一般の市民として生活している富裕層を指す言葉である。
明治時代以降に用いられた語で、特に地方において広大な土地や金融資産を所有し、経済的に大きな影響力を持つ人物を意味した。
現在ではやや古風な表現であるが、「由緒や役職には関係なく、純粋に経済力だけで一目置かれる人物」を描写する際に使われることがある。

例文

・あの村の素封家は、地域の発展に多大な寄付をしてきた。
・素封家として名を馳せた彼は、派手な生活はせず質素だった。
・昔の素封家の屋敷が、今は文化財として保存されている。
・素封家の子息として育った彼は、教育にも贅沢を惜しまなかった。

三字熟語 素封家
読み そほうか
英訳 wealthy private citizen
対義語
使用漢字