三字熟語 - 素浪人

素浪人とは

主家を失い、仕官先もなく、身分や収入が不安定な浪人のことを指す。
「素」は“何も持たない”“裸一貫”の意味を持ち、経済的にも身分的にも頼るものがない状態を強調する語である。
江戸時代には、武士身分でありながら職に就けず、町人同様の生活を送っていた者を指す。
現代では、無職で定職に就いていない人、あるいは試験浪人などにも比喩的に使われることがある。

例文

・素浪人として町をさまよう彼には、かつての誇りが残っていた。
・主君を失ってから、彼は素浪人として生きる道を選んだ。
・素浪人の身分では、食うや食わずの生活が続いた。
・時代劇では、素浪人が正義を貫く主人公として描かれることが多い。