蜃気楼とは
大気の温度差によって光が屈折し、実際には存在しない景色が見える自然現象を指す。
たとえば、海上や砂漠の地平線に、空中に浮かぶ街や船のような像が見える現象がこれに当たる。
中国の伝説では、大きな貝(蜃)が気を吐いて楼閣を空に描くとされ、それが語源となっている。
転じて、現実には存在しない幻想的なもの、または実現不可能な希望や夢の比喩として使われることもある。
例文
・砂漠の地平線に蜃気楼のような街並みが浮かび上がった。
・彼の理想は、今となっては蜃気楼のように感じられる。
・海上に浮かぶ船の姿が蜃気楼となって、ゆらゆらと揺れていた。
・現実離れしたその計画は、まさに蜃気楼に過ぎなかった。
三字熟語 | 蜃気楼 |
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読み | しんきろう |
英訳 | mirage |
使用漢字 | 楼、気、蜃 |