下手人とは

もともと中世から江戸時代にかけての日本で使われた言葉で、「実際に手を下して殺人などの罪を犯した者」「犯人」「実行犯」を指す語である。
現在の法律用語や警察用語では用いられないが、時代劇や歴史資料などで頻出する言葉である。
「下手」とは「手を下す(行為を行う)」という意味があり、「下手人」はその行為を直接行った人、つまり「加害者」や「実行者」を意味する。
陰謀の主犯格(黒幕)とは別に、実際に手を汚した者に対して用いられることが多い。

例文

・殺害現場には、下手人が使ったと思われる刀が残されていた。
・捕らえられた下手人は、役人の前で犯行を自白した。
・実行した下手人は別におり、黒幕は屋敷の中から指示を出していた。
・時代劇の中で、「この者が下手人である!」と叫ぶ場面は定番である。

三字熟語 下手人
読み げしゅにん
英訳 perpetrator
使用漢字