俗世間とは

煩悩や欲望、打算や世間体などが渦巻く一般社会のことであり、清浄や聖なる世界(仏道・修行・悟りの境地など)とは対極にあるとされる現実の人間関係や社会の営みを指す。
仏教的な観点からは「俗」と「聖」の対比として語られ、「俗世を離れる」という表現があるように、俗世間は煩悩や迷いのある世界としてとらえられることが多い。
日常会話では、やや皮肉や客観視のこもった語感をもって用いられる。

例文

・修行僧として俗世間を離れ、山中で暮らしている。
・俗世間のしがらみから逃れたいと思うこともある。
・彼女は俗世間に染まらず、自由に生きている。
・芸術家として俗世間の評価より、自身の表現を大切にした。

三字熟語 俗世間
読み ぞくせけん
英訳 the mundane world
使用漢字