前口上とは

本題に入る前に述べる挨拶や説明、導入の言葉を指す。
もともとは講談や芝居、寄席などで、本演目に入る前に語られる枕詞や案内の口上(せりふ)に由来し、観客の注意を引きつける役割を果たす。
転じて、現代ではスピーチやプレゼンなどでの前置き、挨拶文などにも用いられる。
多くは軽い説明や雰囲気作りのために挿入されるが、時に冗長だと見なされることもある。

例文

・落語家が前口上で観客の笑いを誘った。
・長い前口上のあとで、ようやく本題に入った。
・式典の冒頭で、主催者が簡単な前口上を述べた。
・この講義では、まず前口上として歴史的背景を説明する。

三字熟語 前口上
読み まえこうじょう
英訳 preface
使用漢字