唯物論とは
すべての存在や現象の根源を物質に求める哲学的立場である。
精神や意識は物質の作用や反映にすぎず、まず物質が存在し、それに基づいて精神が派生すると考える。
古代ギリシアのデモクリトスや近代ではマルクスやエンゲルスによる「歴史的唯物論」などが代表的で、社会や歴史の発展も物質的条件(経済・労働)によって決まるとされる。
唯心論とは対をなす概念であり、思想・信仰・倫理などにおける人間の捉え方にも大きな違いがある。
例文
・マルクスの思想は唯物論に基づいている。
・唯物論では精神も物質の副産物とされる。
・科学の進展とともに、唯物論的な世界観が強まった。
・唯心論と唯物論の違いは、哲学の根本的対立である。
三字熟語 | 唯物論 |
---|---|
読み | ゆいぶつろん |
英訳 | materialism |
対義語 | |
使用漢字 | 唯、物、論 |