四天王とは

もともと仏教において仏法と世界を守護する四柱の天部の神々を指す語である。
東西南北の各方角を守護しており、須弥山しゅみせんの中腹・四方をそれぞれ守る存在とされ、東方を守る持国天じこくてん、西方を守る広目天こうもくてん、南方を守る増長天ぞうちょうてん、北方を守る多聞天たもんてんの四体の神様である。
日本では古来より、これらの像が寺院に安置され、悪霊や悪鬼を払う守護神として信仰されてきた。
また、転じて「ある分野・集団で特に優れた四人(または四組)」をたとえて「四天王」と呼ぶ用法が広く一般化しており、芸能界・スポーツ界・政界などにも見られる。

例文

・寺の本堂の入口には、四天王の像が四方を睨みつけるように立っていた。
・あの時代の音楽界の四天王といえば、彼ら四人をおいて他にはいない。
・四天王の一人が脱退し、グループのバランスが崩れたと言われている。
・仏教の四天王は、悪を払い、善を護る力強い守護者として崇敬されている。

三字熟語 四天王
読み してんのう
英訳 the Four Heavenly Kings
使用漢字