影武者とは
主君や重要人物に万一の事があった場合に備え、その人物の姿形や服装などをまねて代役を務める者のことを指す。
特に戦国時代や江戸時代などの日本史において、戦場や公の場において主君本人に見せかけて敵の目を欺くために用いられた存在である。
「影」は実体のない写しの意味、「武者」は武士・兵士を意味しており、「本人の影のように従い、時には本人を装って表に立つ者」というニュアンスが込められている。
現代では比喩的に、「裏で支える存在」「表に出ずに代理で動いている人物」「名義上の存在」などを指して「影武者」と呼ぶこともある。
例文
・大名の影武者として戦場に立ち、敵を混乱させたという記録が残っている。
・彼は社長の影武者のような存在で、裏で会社を動かしている。
・映画の撮影で危険なシーンは影武者が演じている。
・あの発言をしたのが影武者だったと知り、関係者は騒然となった。
三字熟語 | 影武者 |
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読み | かげむしゃ |
英訳 | body double decoy |
使用漢字 | 影、武、者 |