御転婆とは

元来は「」+「てん」+「」という構成で、室町時代から使われていた語とされる。
元々は女性に対してやや否定的・からかいを含んだ形容として、「品行や所作が慎み深くない」「活発すぎて行儀が悪い」といった意味で使われていた。
江戸時代には武家の娘に対して使われることも多かった。
現代では、その意味合いがやや中和され、特に若い女の子に対して「活発で男の子のように元気な性格の少女」といったニュアンスで用いられることが多い。
明るく行動的で、従来の「大人しい女性像」にそぐわない性格として親しみを込めて使われる場合もある。
なお、漢字表記の「御転婆」は当て字であり、実際の語源や意味を正確に表すものではない。

例文

・子どもの頃は御転婆で、木登りや川遊びばかりしていた。
・御転婆な性格で、兄たちと一緒に相撲を取るのが日課だった。
・祖母は「もっと女の子らしくしなさい」と御転婆な私を叱った。
・御転婆だった彼女も、今ではすっかり落ち着いた雰囲気になった。

三字熟語 御転婆
読み おてんば
英訳 tomboy
使用漢字