御題目とは

本来は仏教における経典の題名を敬って呼ぶ語であり、特に日蓮宗においては『南無妙法蓮華経なむみょうほうれんげきょう』という経題そのものを指す言葉である。
日蓮宗では、この「御題目」を唱えることで仏の功徳を得られるとされ、信仰の中心的実践として重視される。
一方、転じて比喩的に使われる場合、「御題目」は形式的に繰り返される標語やスローガン、あるいは実行の伴わない建前的な言い回しを指すようになる。
たとえば「安全第一が御題目になっているだけだ」のように、実質が伴わないことを批判的に表現する際に用いられる。

例文

・日蓮宗の信徒は毎日御題目を唱えて信仰を深めている。
・「南無妙法蓮華経」の御題目には深い功徳があるとされている。
・上司は「顧客第一」を御題目のように繰り返すが、実際は逆だ。
・安全管理も御題目だけで、現場では守られていない。

三字熟語 御題目
読み おだいもく
英訳 sacred title
使用漢字