心得顔とは
何かについて理解している、あるいは知っているというふうに見せかけた顔つきや態度を指す表現である。
実際に理解しているかどうかは別として、物事をよく知っているというような表情、または一種の得意げな様子を含む。
しばしば皮肉を込めて用いられ、「わかったような顔」「知ったかぶり」のような否定的な意味合いを含む場合もある。
また、文字通りに受け取れば「心得ている=理解している」「顔=表情・態度」という構成になり、何かの本質や状況を正しく理解し、それにふさわしい態度をとっている人物像をも表しうるが、現代ではやや古風または諧謔的な表現として扱われる。
例文
・上司がその話を心得顔で聞いていたが、実際には何も理解していなかった。
・子供がテレビで見た知識をもとに心得顔で大人に話していた。
・その教授は常に心得顔で話を聞くため、学生は本音を話しづらいという。
・あの男の心得顔が、どうにも鼻についた。
三字熟語 | 心得顔 |
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読み | こころえがお |
英訳 | knowing look |
類義語 | |
使用漢字 | 得、心、顔 |