恋女房とは
夫が深く恋慕し、心から愛している妻のことを意味する語である。
単なる配偶者というだけでなく、恋愛感情や情愛が強く結びついていることを強調する表現である。
また、江戸時代の文学や浮世草子などにも登場する語で、結婚してなお夫婦間に恋情が続いている様子や、夫が妻を特別に愛し大事にしている状況を描写する際に用いられる。
そこには、「ただの家事を担う存在」「形式的な妻」とは異なる、「心から惚れている相手としての妻」という意味が込められている。
現代ではあまり日常語として使われないが、古風な響きを持つ美的な語として、文学的・情緒的な文脈で使われることがある。
例文
・彼は恋女房を人前でも大切に扱う、まさに愛妻家だった。
・長年連れ添った恋女房を亡くし、彼はすっかり気力を失った。
・恋女房との思い出を語るとき、彼の顔には自然と笑みが浮かんだ。
・あの作家は、自分の恋女房をモデルにしたとされる小説を多数残している。
三字熟語 | 恋女房 |
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読み | こいにょうぼう |
英訳 | beloved wife |
使用漢字 | 女、恋、房 |