手一合とは

両手ですくった程度の、わずかな量の米を指す言葉である。
具体的には、おおよそ一合(約0.18リットル)程度とされる。
そこから転じて、少量の米、あるいは非常に限られた食糧や資源のたとえとして用いられるようになった。
質素な暮らしや、飢えをしのぐわずかな糧の象徴ともされ、古い文学や詩、民俗語彙の中で、慎ましさや貧しさ、あるいは分け合いの精神を表す語として現れることがある。

例文

・飢饉の年、家族で手一合の米を分け合って命をつないだ。
・彼の弁当は手一合ほどの白飯と漬物だけだった。
・手一合の施しが、旅人の空腹を癒した。
・貧しくとも、手一合の米があれば心は満たされるという。

三字熟語 手一合
読み ていちごう
英訳 a handful of rice
使用漢字