演繹法とは

一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る論理的推論の方法。
論理学における推論の方法の一つであり、一般的な原理や法則から、個別の具体的な事例を導き出す思考方法である。

演繹法では、前提が真であり、かつ推論の形式が妥当であれば、結論は必ず真になるという特徴を持つ。
たとえば「すべての人間は死ぬ」「ソクラテスは人間である」→「ゆえにソクラテスは死ぬ」といった三段論法が典型例である。
科学や数学、法律、哲学などの分野において、演繹法は厳密な論証を行う際に用いられる。

例文

・数学の証明では、演繹法を使って明確な結論を導くことが基本となる。
・哲学者たちは、演繹法と帰納法を組み合わせて論理体系を構築してきた。
・彼の論文は演繹法に基づいており、前提が明確に設定されている。
・演繹法の利点は、正しい前提と論理形式があれば、確実に正しい結論が得られる点である。

三字熟語 演繹法
読み えんえきほう
出典 ウィキペディア(Wikipedia)
英訳 deduction
使用漢字