禅問答とは
禅宗の修行の一環として、師匠(師僧)と弟子が交わす言葉による問い答えの形式である。
通常の論理的な会話とは異なり、論理や理屈を超えた直観的な悟りを得るために行われる。
質問も回答も一見すると意味不明だったり、常識に反していたりするが、それによって既成概念を打ち破り、真理に迫ることを目的とする。
現代では転じて「噛み合わない議論」や「抽象的で分かりにくいやり取り」の比喩としても用いられる。
例文
・禅問答のようなやり取りに、会議の空気が戸惑いに包まれた。
・師との禅問答を通じて、弟子は悟りの一端を感じ取った。
・その説明はまるで禅問答で、聞く者を混乱させた。
・禅問答では、言葉の背後にある無言の真理を問われる。
三字熟語 | 禅問答 |
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読み | ぜんもんどう |
英訳 | zen dialogue |
使用漢字 | 問、禅、答 |