稚海藻とは

コンブ科の褐藻。若布、和布とも書く。
海中に生える若い海藻を指す語である。
「稚」は「幼い」「小さい」「未成熟」の意を持ち、「海藻」は海の植物全般を意味することから、全体で「まだ成長していない海藻」のことを表す。
一般的な会話や文語にはあまり登場せず、海洋生物学や漁業資源の分野など専門的な用語として使われることが多い。
たとえばワカメやコンブの幼体、すなわち育成初期の段階にある個体などを指す際に用いられる。
また、広い意味では成長中の植物や若芽の比喩として文学的に使われる場合もある。

例文

・稚海藻の段階での水温管理は、養殖業者にとって重要である。
・稚海藻の流出が増えると、沿岸の生態系にも影響を与える。
・水質悪化により、稚海藻の生育が妨げられている。
・稚海藻の採取には環境への配慮が求められる。

三字熟語 稚海藻
読み わかめ
英訳 young seaweed
使用漢字