表六玉とは

もともと博打に用いられる「サイコロ(玉)」において、「表六」とは常に六の目が出るよう細工された不正な賽子を意味し、「いかさま賽子」「細工賽」の隠語である。
しかし、転じて明治〜昭和期以降、特に関西弁や俗語表現では「中身がないのに見かけだけ立派なもの」「見掛け倒し」「役に立たない人」「間抜けな人物」を指す蔑称として使われるようになった。
つまり、「表面は六(最大目)で立派に見えるが、実際は空っぽ」というニュアンスから派生した侮蔑語である。
多くの場合、罵倒・揶揄・皮肉を込めて使用される。

例文

・あいつは見た目は立派だが中身は表六玉だ。
・表六玉のような奴に仕事を任せたのが間違いだった。
・発言だけは勇ましいが、結局あの議員は表六玉だった。
・表六玉ばかりが偉そうに並んでいても現場は動かん。

三字熟語 表六玉
読み ひょうろくだま
英訳 empty-headed fool
使用漢字