辻説法とは

街角や人通りの多い場所に立ち、通行人に対して仏教の教えなどを説く行為を指す言葉である。
もともとは、僧侶が寺院の外に出て、広く人々に向けて布教するための手段として行われていた。
辻は交差点や道端の意味であり、説法は仏法を説くことを意味する。
現代では、宗教的な文脈に限らず、場所を問わず人々に何かを訴えかける演説や、場違いな場所で語られる一方的な主張などを揶揄する意味で用いられることもある。

例文

・僧侶が駅前で辻説法を行い、道行く人々に念仏を勧めていた。
・辻説法のような語り口で、彼は通行人に環境問題の重要性を訴えた。
・あの学者の講義は、まるで辻説法のように一方的で整理されていなかった。
・昔の僧は、寺にこもらずに辻説法を通じて民衆に教えを伝えていた。

三字熟語 辻説法
読み つじぜっぽう
英訳 street preaching
使用漢字