金釘流とは

金属製の釘を並べたように、角ばっていて読みづらく、乱雑で不格好な文字や書き方を揶揄する言葉である。
「書道の流派」や「筆法のスタイル」を揶揄的に「〜流」と名乗らせる皮肉の形で成立した表現であり、実際に存在する書道の流派ではない。
多くの場合、「ひどい字を書く人」や「悪筆の人」を冗談交じりに評する際に使われる。
相手の書いた文字が判読しづらい場合、「まるで金釘流だな」と笑い話として語られることがある。
江戸時代から使われていたとされる俗語的な表現で、ユーモアや皮肉を交えた文化的言い回しの一つ。

例文

・彼のノートは金釘流の文字ばかりで、誰も読めなかった。
・履歴書に金釘流で書いたら、印象が悪くなるぞ。
・教師が「金釘流はやめろ」と注意すると、生徒は苦笑いした。
・メモを渡されたが、金釘流でまるで暗号のようだった。

三字熟語 金釘流
読み かなくぎりゅう
英訳 scrawled handwriting
使用漢字