断末魔とは
本来、仏教用語で「臨終の苦しみ」のことを指し、「断末魔の苦しみ」という言い回しで使われていた。
語源は「命の末が断たれる時(=臨終)」を意味する梵語(サンスクリット語)の音写「マールマカ」を元にしており、「死に際の激しい苦しみ」や「死ぬ間際のうめき声」などを指す。
転じて現代では、実際の死の場面に限らず、「組織や勢力などが滅びる直前の混乱や悪あがき」「最後のあがき」「悲惨な最期」といった比喩的意味でも使われる。
非常に強い語感を持つため、深刻さや劇的な場面の描写によく用いられる。
例文
・敵の組織は断末魔の様相を呈していた。
・彼の叫びは、まさに断末魔の声のようだった。
・その企業は断末魔の苦しみに陥っていた。
・戦場には断末魔の悲鳴が響き渡った。
三字熟語 | 断末魔 |
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読み | だんまつま |
英訳 | death throes |
使用漢字 | 断、末、魔 |