橋頭堡とは

軍事用語で、敵地に侵攻する際に橋を渡って最初に築く防御陣地のことを指す。
「橋頭」は橋のたもと、「堡」はとりで(砦)や防備された場所の意であり、すなわち「橋を渡った先の防衛拠点」を意味する。
日本語では「橋頭保」とも書かれ、両者は基本的に同義である。
ただし、「堡」は「砦」や「要塞」の意味がより強く、字面として軍事色がやや濃い印象を与える。
「橋頭堡」は中国語由来の書き方であり、漢文的な文脈や軍事・戦史の専門的な文章で用いられることが多い。
現代では転じて、ビジネスや政治、技術などの分野で「新規市場や領域における足がかり」「進出のための最初の拠点」といった比喩的な意味で使われることが一般的である。

例文

・新興国市場への進出に向け、現地法人を橋頭堡として設立した。
・橋頭堡を確保せねば、その後の補給や展開が困難となる。
・この研究所は、海外展開の橋頭堡として極めて重要である。
・彼らはまず小規模な投資で橋頭堡を築き、次第に影響力を拡大した。

三字熟語 橋頭堡
読み きょうとうほ
英訳 bridgehead
類義語
使用漢字