既得権とは
すでに得ている権利、または過去に獲得したことで現時点でも継続的に保有している権利のことである。
特に、社会的、経済的、政治的な仕組みの中で特定の個人や集団が保持している優遇的な地位や利益、利権を指して用いられることが多い。
もともとは法律用語として「すでに確定している権利(既に得ていて、変更や廃止が困難な権利)」を意味していたが、現代では主に、制度改革や社会変革の障壁となるような「既得権益」の略語的な意味合いで使われることが多い。
政治や経済の分野では、古くからの業界団体、上級官僚、大企業、特権階級などが、制度の隙間や歴史的経緯によって得た利権を手放さず、新たな参加者の参入や改革を妨げる存在として問題視されることがある。
例文
・既得権を守ろうとする勢力が、改革の妨げとなっている。
・公共の利益のためには、既得権の見直しが不可欠である。
・彼らは長年の既得権によって、政治的な影響力を維持している。
・社会の変化に応じて、既得権の在り方を再検討すべきだ。
三字熟語 | 既得権 |
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読み | きとくけん |
英訳 | vested interests |
使用漢字 | 得、既、権 |