運鈍根とは

成功や大成に必要とされる三つの資質を簡潔に表した言葉である。
「運」は運のよさ、「鈍」は鈍重で愚直なほどに粘り強く焦らない性格、「根」は根気、すなわち継続する力を指す。

特に実業家や修行者などが好んで使う言葉で、能力や才能よりも、運に恵まれ、すぐに結果を求めず、愚直に努力を積み重ねることの重要性を説いている。
明治以降の成功哲学や精神論としても引用されることが多い。

例文

・商売で成功するには才覚だけでなく、運鈍根がものを言う場面も多い。
・運鈍根を信条として、十年かけてようやく職人として認められた。
・一流の武道家は、みなこの運鈍根を身につけているように思える。
・才能よりも運鈍根を重視する師匠の教えが、今でも胸に残っている。

三字熟語 運鈍根
読み うんどんこん
英訳 luck,stolidity,and perseverance
使用漢字